予防接種について
予防接種はすべて予約制となっておりますので、インターネットで予約をお取りください。
予防接種のご予約について
- ●すべて予約制となっており、インターネットで予約をお取りください。
(お電話や窓口での予約は行っていません) - ●接種予定日の2か月前から3日前までご予約していただけます。
- ●一般診察でも予防接種を行っています。インターネットで予約をお取りください。
(安全性等の観点から、生後6か月未満の乳児の予防接種は予防接種外来(火曜・木曜・金曜の午後)に限定させていただきます) - ●予防接種外来は、 (火)(金):14時~15時30分、(木):15時10分~16時とさせて頂いていますので、ご了承ください。
(BCGは (火)(木)(金)の13時45分~14時限定での実施とさせて頂いています) - ●ワクチンの同時接種について
当院ではワクチンの同時接種を実施しています。注射のワクチン(ロタウイルスワクチン以外すべて)は4種類まで同時接種可能です。
ワクチンの種類や組み合わせに関する規制はありません。
ロタウイルスワクチン(商品名:ロタリックス、ロタテック)はお口から飲むタイプのワクチン(経口ワクチン)です。
ロタウイルスワクチンを接種される場合は、注射のワクチン4つと合わせて5種類のワクチンの同時接種が可能です。
BCG接種時に同時接種する他の注射ワクチンは、接種部位の都合上、2種類まで(BCGと合わせて最大3種類)までとさせていただきます。 - ●定期接種ワクチン(B型肝炎、ヒブ、肺炎球菌、四種混合、BCG、MR(麻疹風疹)、水痘、日本脳炎、二種混合)を任意接種される場合は、受付窓口もしくはお電話で予約をお取り下さい(誤接種防止のため、Webからの予約は行っておりません)。
- ●海外でワクチンの接種歴がある場合は、予約をお取りいただく前に現地の母子手帳など、これまでのワクチン接種歴がわかるものを診察時間中にクリニックへご持参いただきますようお願い致します(これから接種が必要なワクチンの種類や時期、公費で接種できるかなどを確認し、後日ご連絡させて頂きます)。
接種当日は母子手帳、予診票、保険証、こども医療証をご持参ください。(母子手帳をお忘れになられた場合、ワクチン接種はできませんのでご注意ください)
予診票をお持ちの場合は、予めご記入の上で来院して頂くとよりスムーズに接種できます。
なぜ予防接種が必要?
子どもがかかる感染症のなかには、後遺症を残したり、命に関わる病気もあります。
予防接種の目的
- ①お子さま自身が病気にかかるのを防ぐ、もしくは病気にかかったときに重症化するのを防ぐ
- ②感染症が社会に蔓延することを防ぐ(集団免疫)
当院で接種できるワクチン
- ●b型インフルエンザ菌(ヒブ)
- ●肺炎球菌
- ●ロタウイルス
- ●B型肝炎
- ●五種混合
- ●四種混合
- ●BCG
- ●麻疹風疹(MR)
- ●水ぼうそう
- ●おたふくかぜ
- ●日本脳炎
- ●二種混合
- ●インフルエンザ(毎秋~冬)
- ●三種混合
- ●ポリオ
- ●子宮頸癌(公費接種対象:小学6年生~高校1年生の女児)
※現在は「お電話」にてご予約を受け付けております。
その他のワクチンにつきましては、窓口かお電話でお問い合わせください。
ワクチンの種類
ワクチンには、①生ワクチン、②不活化ワクチン、③トキソイドという3種類があります。
①生ワクチン
生きた病原体の病原性を抑えた製剤です。(ロタウイルス、BCG、麻疹風疹(MR)、水ぼうそう、おたふくかぜ、など)
②不活化ワクチン
病原体の病原性を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分を取り出した製剤です。(ヒブ、肺炎球菌、B型肝炎、百日咳、ポリオ、日本脳炎、インフルエンザ、など)
③トキソイド
細菌が出す毒素の病原性をなくした製剤です。(ジフテリア、破傷風、など)
定期接種のワクチンと任意接種のワクチン
定期接種のワクチンは公費負担で接種できるのに対し、任意接種のワクチンは個人負担で接種します。
両者の違いは「予防接種法」という法律で規定されているかどうかという制度上の違いだけであり、本質的な差はありません。任意接種のワクチンは必要性が低いというわけではありませんので、どちらもできる限り接種しておくことが望ましいです。
定期接種
- ●ヒブ
- ●肺炎球菌
- ●B型肝炎
- ●五種混合
- ●四種混合
- ●BCG
- ●MR
- ●水ぼうそう
- ●日本脳炎
- ●二種混合
- ●ロタウイルス
- ●子宮頸癌
任意接種
- ●おたふくかぜ
- ●インフルエンザ
- ●三種混合
費 用
<任意接種ワクチン>
種類 | 価格(税込) |
---|---|
おたふくかぜ | 4,500円 |
インフルエンザ | 各年の案内をご参照ください |
三種混合(DPT) | 4,500円 |
<公費ではなく任意で接種する場合>
種類 | 価格(税込) |
---|---|
B型肝炎(10歳未満) | 5,000円 |
B型肝炎(10歳以上) | 5,500円 |
水ぼうそう | 7,500円 |
日本脳炎 | 5,500円 |
その他のワクチンにつきましてはお電話か受付窓口でお問い合わせください。
同時接種
当院ではワクチンの同時接種を実施します。日本の赤ちゃんが1歳までに接種するワクチンは6種類・15回以上にのぼります。
同時接種はお子さまに免疫を早くつけ、予防接種に通う回数を減らすのに有用です。
同時接種により、ワクチンの効果が弱くなったり、副反応が増えたりすることはありません。
ワクチン接種スケジュールの立て方
子どものうちに接種しないといけないワクチンは種類が多く、ワクチンによって接種する年齢や回数も違うので分かりにくいですね。
ワクチン接種のスケジュールをどのように立てればいいのか、考えてみましょう。
~基本ルールをおさえましょう~
月齢や接種間隔の数え方
- ●例1)生後2か月の誕生日というのは、たとえば7月1日生まれの赤ちゃんの場合、9月1日です。
- ●例2)4週間後(=中27日)というのは、4週間後の同じ曜日のことです。
ワクチンの接種間隔
1. ワクチンの種類による決まり
注射の生ワクチン(BCG・麻しん風しん・水痘・おたふく)同士は4週間以上の間隔が必要です。
その他の制限はありません。
※以前は生ワクチン接種後は4週間以上、不活化ワクチン接種後は1週間以上あけて次のワクチンを接種することとされていましたが、2020年10月に撤廃されました。
たとえば、下記のワクチン同士の間隔は制限がありません。(翌日にでも接種できます)
- ●不活化ワクチン~次のワクチン
- ●注射の生ワクチン~不活化ワクチン
- ●経口の生ワクチン(ロタウイルス)~次のワクチン
ただし、各ワクチンに定められている接種間隔は守らなければなりません。
2. 各ワクチンの決まり
たとえば、
- ●ロタウイルスワクチンは4週間以上あけて必要な回数接種する(ロタリックスは2回、ロタテックは3回)
- ●ヒブの1~2回目、2~3回目は4週間以上あける
- ●肺炎球菌の1~2回目、2~3回目は4週間以上あける
- ●B型肝炎の1~2回目は4週間以上あける
- ●四種混合の1~2回目、2~3回目は3週間以上あける
- ●水ぼうそうの1~2回目は3か月以上あける
- ●日本脳炎の1~2回目は1週間以上、2~3回目は6か月以上あける
など
~年齢の節目で区切って接種するワクチンをイメージしましょう~
◎標準的な時期に接種した場合
0歳のうちに接種するワクチン(とにかく多い)
- ●B型肝炎ワクチンの1~3回目
- ●ロタウイルスワクチン(ロタリックスなら2回、ロタテックなら3回)
- ●ヒブワクチンの1~3回目
- ●肺炎球菌ワクチンの1~3回目
- ●四種混合(または五種混合)ワクチンの1~3回目
- ●BCGワクチン
1歳になったら接種するワクチン(生ワクチンが多いのが特徴)
生ワクチン3種類
- ●麻しん風しん(MR)ワクチンの1回目
- ●水痘ワクチンの1~2回目
- ●おたふくかぜワクチンの1回目
不活化ワクチン3種類
- ●ヒブの4回目
- ●肺炎球菌ワクチンの4回目
- ●四種混合ワクチンの4回目
3歳になったら接種するワクチン
- ●日本脳炎ワクチン
年長クラスのあいだ(5~6歳)に接種するワクチン
- ●麻しん風しん(MR)ワクチンの2回目
- ●おたふくかぜワクチンの2回目
9~10歳ころ接種するワクチン
- ●日本脳炎ワクチン4回目
11~12歳で接種するワクチン
- ●二種混合(DT)ワクチン
~予防接種を進めていくコツ~
ワクチンデビューは生後2か月の誕生日
とくに0歳のお子さんはたくさんのワクチンを接種しなければなりません。
スタートダッシュが肝心です。
接種できる年齢(月齢)になったらすぐに接種する
接種できるようになったらすぐに接種することで接種漏れを減らすことができます。
ただし、接種できるようになる年齢と標準的な接種時期が違うワクチンもあるのでご注意ください。
同時接種で必要な免疫を早くつける
とくに0歳の赤ちゃんが接種しなければならないワクチンは種類も数も多いため、1本ずつ単独で接種していると病気を予防することができなくなってしまいます。
必要な免疫をより早くつけて病気からお子さんを守るためには同時接種が不可欠です。
当院では、注射のワクチンは4種類まで、経口ワクチンであるロタウイルスワクチンを接種する場合は注射のワクチン4つと合わせて5種類まで同時接種が可能です。
~実際のスケジュール例~
ワクチン接種の標準的なスケジュール例を示します。
お子さまの体調やご家庭の事情、病気の流行状況などに応じて、無理なく接種できるスケジュールを立ててください。
とくに初めてのお子さん場合、不安やご心配が多いと思います。分からないことがございましたら、お電話でお問合せください。
【重要】2024年4月1日より『五種混合ワクチン』の定期接種が始まりました。
五種混合は四種混合(ジフテリア+百日咳+破傷風+ポリオ)にヒブが追加されたものです。
五種混合ワクチンの接種対象は「2024年4月1日以降、予防接種を初めてスタートする方」となります。
※交互接種(異なる種類のワクチンを接種すること)が認められていないため、これまで四種混合とヒブを接種してきた方はこれまで通り、四種混合とヒブで接種してください。
生後1か月
1か月健診が終わったらワクチンデビューの準備をはじめましょう。
まず、生後2か月で接種するワクチンを早めに予約しましょう。
生後2か月の誕生日というのは、たとえば7月1日生まれの赤ちゃんの場合、9月1日です。
生後2か月
5種類)ロタウイルス①、B型肝炎①、ヒブ①、肺炎球菌①、四種混合①
五種混合対象の方:4種類)ロタウイルス①、五種混合①、B型肝炎①、肺炎球菌①
いよいよワクチンデビューです!
生後2か月の誕生日をむかえたら、すみやかに5種類のワクチンを接種しましょう。
ロタウイルスワクチンはお口から飲むタイプの生ワクチンです。4週間の間隔をあけて2回接種するタイプの製品(商品名:ロタリックス)と3回接種するタイプの製品(商品名:ロタテック)があります。
両者の効果はほぼ同じと考えてよいでしょう。
1回目を接種できるのは生後14週6日までです。
※2023年4月から四種混合は生後2か月から接種できるようになりました。
※2024年4月から五種混合の定期接種が始まりました。
生後3か月
5種類)ロタウイルス②、B型肝炎②、ヒブ②、肺炎球菌②、四種混合②
五種混合対象の方:4種類)ロタウイルス②、五種混合②、B型肝炎②、肺炎球菌②
前回のワクチン接種日から4週間以上経過したら、前回と同じ5種類を接種します。
※4週間後というのは、 前回のワクチン接種日から4週後の同じ曜日 のことです。
ロタリックスを選択した場合、ロタウイルスワクチンはこれで終了です。(ロタテックを選択した場合は4週間後にもう1回接種します)
B型肝炎はこれで一旦お休みです。(次の3回目はおよそ生後7~8か月頃です)
生後4か月
4or3種類)ロタウイルス③(ロタテックのみ)、ヒブ③、肺炎球菌③、四種混合③
五種混合対象の方:3or2種類)ロタウイルス③(ロタテックのみ)、五種混合③、肺炎球菌③
前回のワクチン接種日から4週間後に4種類(ロタウイルスワクチンでロタリックスを選択した場合は3種類)を接種します。
ヒブ、肺炎球菌はこれで一旦お休みです。(ともに次の4回目は1歳になってからです)
生後5~8か月
2種類)BCG、B型肝炎③
BCGは生後5~8か月で接種するのが標準的です。(BCGワクチンの公費接種は1歳になるまでです)
この月齢期間で3回目のB型肝炎を接種できることが多いので、同時に接種するとよいでしょう。
※3回目のB型肝炎は、1回目の接種日から20週以上経過すれば接種できます。(カレンダーで数えましょう)
※3回目のB型肝炎が生後8か月を越える場合は、BCGを単独で先に接種してください。
高槻市ではBCGワクチンは医療機関で個別接種になっているので、B型肝炎と同時接種が可能です。BCGワクチンはスタンプ方式の針で接種します。(いわゆるはんこ注射)
BCGとB型肝炎を別々で接種したい場合は、生後5か月になったらまずBCGを接種し、その後3回目のB型肝炎(1回目から20週以上経過したら)を接種するとよいでしょう。
1歳0か月
4種類)麻しん風しん(MR)①、水痘①、ヒブ④、肺炎球菌④
五種混合対象の方:4種類)麻しん風しん(MR)①、水痘①、肺炎球菌④、おたふくかぜ①
1歳で接種するワクチンは、生ワクチン3種類(麻しん風しん(MR)、水痘2回、おたふくかぜ)と不活化ワクチン3種類(ヒブ、肺炎球菌、四種混合)の計6種類・7本です。
次のようにすると2回の来院で接種が完了します。
1歳の誕生日をむかえたら、すみやかに上記の4種類のワクチンを接種しましょう。
※ヒブは3回目から7か月以上の間隔が必要です。
1歳3~6か月ころ
3種類)水痘②、四種混合④、おたふくかぜ①
五種混合対象の方:2種類)五種混合④、水痘②
水痘の2回目にあわせて残りのワクチンを接種しましょう。
水痘の2回目は1回目から3か月以上経ったら接種できます。(公費接種は3歳になるまで)
おたふくかぜワクチンは任意接種(=自費)ですが、おたふくかぜによる脳炎や難聴などの合併症を減らすために大切なワクチンなので、是非接種しましょう。
おたふくかぜの2回目は麻しん風しん2回目(年長の1年間)と一緒に接種すると良いでしょう。
3歳
日本脳炎①②
日本脳炎ワクチンは生後6か月から接種できますが、標準的には3歳から接種をはじめます。
まず、約1か月間隔で2回接種しましょう。(2回目は1回目から1週間以上経過すれば接種できます)
3~4歳
日本脳炎③
日本脳炎の3回目を接種します。
日本脳炎の3回目は、2回目を接種した日から6か月以上の間隔をあければ接種することができます。
2回目から6か月~1年後に接種するとよいでしょう。
小学校入学前の1年間(5~6歳)
麻しん風しん②、おたふくかぜ②
年長クラスになったら麻しん風しん(MR)ワクチンの2回目を接種しましょう。
(小学校入学前の1年間※)
※MRワクチンの2回目は、接種時期が年齢ではなく学年で定められているのでご注意ください。
対象となるお子さんの例
- ●2024年度・・・2018年4月2日~2019年4月1日生まれ
- ●2025年度・・・2019年4月2日~2020年4月1日生まれ
- ●2026年度・・・2020年4月2日~2021年4月1日生まれ
(以降も同じようにお考えください)
MRワクチンの2回目と一緒に、おたふくかぜワクチンの2回目を同時接種するとよいでしょう。(明らかなおたふくかぜに罹患したことがある場合は不要です)
9~12歳
日本脳炎④
日本脳炎ワクチンの4回目を接種しましょう。
9歳もしくは10歳で接種するのが標準的です。
11~12歳
二種混合
二種混合ワクチン(DT:ジフテリア+破傷風)を接種しましょう。
13歳になると公費接種ができなくなるのでご注意ください。
※二種混合ワクチンには百日咳の成分が含まれていません。
学童期以降の百日咳に対する免疫を高めるために、任意接種(=自費)にはなりますが、二種混合ワクチンを三種混合ワクチン(DPT:ジフテリア+百日咳+破傷風)に代えて接種することもお勧めです。
日本小児科学会は就学前(5~6歳)と二種混合ワクチン対象児童に三種混合ワクチンを接種することを推奨しています。(いずれも任意接種になります)