当院では弱視の早期発見のために、生後6か月以降の乳児健診と入園前健診でスポットビジョンスクリーナーという機器を使った目のスクリーニング検査も実施しています。(費用はいただいておりません)
子どもの弱視と目のスクリーニング検査につきましては下記をご参照ください
乳児健診について
当院では主に後期乳児健診(生後9~11か月)を行っています。
(他のどんな月齢でも健診は可能です)
乳児健診では成長や発達のチェックはもちろんのこと、食事やスキンケア、育児に関する相談、予防接種スケジュールの確認も行います。
後期乳児健診にお越しの際は、乳児健診の受診票、母子手帳、保険証、こども医療証を忘れずにお持ちください。
※乳児健診の受診票がない場合は公費で健診を実施することができません。
※紛失された方は、高槻市こども保健センター(072-648-3272)にお問い合わせください。
※乳児健診は予約制となっております。インターネットで予約をお取りください。
※乳児健診外来は14時~15時での実施とさせて頂いていますので、ご了承ください。
※少数ではありますが、乳児健診外来以外に一般診察の時間帯でも乳児健診を行っていますので、予約画面をご確認ください。(院内感染の防止という観点からは、可能な限り(木)14時~15時の乳児健診外来で受けていただくことが望ましいです)
入園前健診について
入園前健診は一般診察の時間帯で行います。(午前診、夕診)
当日、順番予約をお取りいただき、園指定の書類を持ってご来院ください。
費用は2,000円(税込)となります。
多くの場合、書類は記入してお帰りのときにお渡しすることができますが、書類が煩雑な場合は後日のお渡しになることがあります。
子どもの視力発達
視力は生まれたときから備わっているのではなく、ものを見ることをくり返すことで発達していきます。
0歳では0.1くらいの視力が3歳ころには大人の視力に達し、6歳前後で発達は完成します。毎日目を使って絶えずものを見ていないと子どもの視力は発達しません。発達の途中に何らかの原因でものが見にくい時期があると、見にくい方の目は視力の発達が止まってしまいます。
弱視
子どもの視力の発達が何かの原因で妨げられてしまうことを弱視といいます。子どもの50人に1人がかかっているといわれ、原因としては屈折異常(近視・遠視・乱視)や斜視(片方の黒目が見ようとするものと違う方向を向く状態で、子どもの約2%でみられるといわれています)、眼瞼下垂(上まぶたが下がっていて目を十分に開けられない状態)などが挙げられます。
視力成長期を過ぎたあとに弱視が発覚した場合、その後訓練をしても視力の回復は難しくなります。
一方、4歳以下で治療を開始すれば、ほとんどの場合視力はかなりの回復を期待できます。
弱視は視力成長が完成する前の段階で発見することがとても大切です。
しかし、子どもの弱視は、
- ●日常生活に問題がないので気づかない
- ●片眼は見えるので自覚症状がない
- ●3歳児健診(家庭内視力検査)では見つけにくい
⇒ 見逃されてしまうことが多い
スポットビジョンスクリーナー
当院では、子どもの目を弱視から守るためにスポットビジョンスクリーナーという機器を使って下記の健診において目のスクリーニング検査を実施しています。(費用はいただいておりません)
- ●乳児健診(生後6か月以降)
- ●入園前健診
スポットビジョンスクリーナーは、カメラで写真を撮るような感覚で弱視の原因となる屈折異常や斜視を高精度で検査することができます(生後6か月以降)。お子さまをお母さまの膝のうえに座らせていただき、5秒程度で検査は終了します。痛みはまったくありません。
※本機を導入した2020年4月より前に当院で上記の健診を受けていただいたお子さまにつきましては、本機による目のスクリーニング検査が実施できていません。追加で検査を実施させていただきますので、ご来院の際にお申し出ください((火)(木)(金)午後の予防接種専用の時間帯は時間とスペースに余裕がないためご容赦ください)。