クリニック周辺の地域では、9月に引き続き、RSウイルスや喘鳴を伴う感染症がまだみられます。年長~学童期のお子さんでは溶連菌が多いです。溶連菌感染症は腹痛や嘔吐といった消化器症状で発症することもあります。インフルエンザの流行は小規模な範囲にとどまっています。保育所や学校の感染症情報にご注意ください。他には、「百日咳」が複数例、診断されているのでご注意ください。百日咳の免疫は0・1歳の四種混合ワクチンで獲得しますが、近年、抗体価が低下して学童期前後~青年期での罹患が増えています。通常の咳止め薬では咳が治まらない、咳が出だすと5~10回以上途切れなく続く、咳込んで嘔吐する、咳が長引いている(1~2週間以上)、などがみられる場合は早めに受診してください。学童期以降の百日咳予防のために、日本小児科学会は三種混合ワクチンの接種を推奨しています。接種時期は当院ホームページの予防接種欄をご覧ください。