一時期の乳幼児のRSウイルス感染はピークを過ぎましたが、長引く咳で受診される幼児期以降のお子さんが増えています。原因としては喘息のほかに、マイコプラズマが結構多い印象があります。マイコプラズマは菌の特性上、検査を行っても陽性にでないこともあり、診断が難しい感染症です。頑固な咳に発熱や頭痛を伴うお子さんではとくに注意が必要です。長引く咳の診療では投薬歴も大切ですので、お薬手帳を忘れずに受診してください。その他にはアデノウイルスや溶連菌も多いです。 1~2週間前から感染性胃腸炎のお子さんも増えています。嘔吐下痢症といわれるウイルス性腸炎が多いのですが、カンピロバクター菌などによる細菌性腸炎も混在しています。ウイルス性はとくに感染力が強く、予防には十分な手洗いが大切です。 インフルエンザの陽性はまだ散発的ですが、急激に広まる可能性があるので感染症情報にご注意ください。