7月前半は手足口病が猛威をふるっていましたが、クリニック周辺の地域ではピークを越えつつある印象があります。今年の手足口病は高熱で発症し、1~2日遅れて四肢や背中、おしり(肛門周囲)、口周囲にぶつぶつ(水疱性の発疹)が出現する経過が多いです。先週くらいからヘルパンギーナのお子さんが増えてきています。ヘルパンギーナは高熱が2~3日続き、のどの奥に小さな水ぶくれができて痛むので食べられなくなります。解熱鎮痛薬などで対症療法をしていると治りますが、水分を摂れない状態が続いて脱水症になることがあります。解熱鎮痛薬をしっかりと使いながら、プリン、ゼリー、アイスクリーム、冷めたおじや、とうふなど、噛まずに飲み込めるものを与え、こまめに水分を摂るように努めてください。熱が下がり、水分が摂れるようになれば登園できますが、高槻市では登園許可証が必要です。その他には、胃腸炎、アデノウイルス感染症、4~5日間熱が上がったり下がったりをくり返す夏風邪などがみられています。暑くなってきてあせも、湿疹、とびひなどの皮膚トラブルも増えています。シャワーで汗を流して皮膚の清潔を保ち、入浴後はしっかりと保湿をしましょう。夏場はローションや泡タイプの保湿剤が良いと思います。扇風機やクーラーも適切に使いましょう。