インフル予防接種のご案内

インフルエンザの発症を完全に防ぐことは出来ませんが、インフルエンザに罹患した場合に症状を軽減する、脳炎や脳症などの重篤な合併症の発症を予防するといった効果が期待できます。集団生活をされている方、喘息などの呼吸器系疾患や心臓疾患などの持病がある方は接種をお勧めします。

今シーズンより、従来の注射型ワクチンに加えて、鼻噴霧型ワクチン(フルミスト)の接種も行います。

鼻噴霧型は鼻腔内に噴霧するため針穿刺のような痛みがなく、1回の接種で完了します。使用できるのは2歳から18歳の方です。詳しくは下記をご覧ください。

予約開始日

  • 2025年9月14日(日)午前9時

予約方法

  • インターネットでお願い致します(診療に支障をきたすため、お電話でのご予約は行っていません)

接種期間

  • 2025年10月1日~2026年2月13日(鼻点鼻型フルミストは12月中旬までの予定)

接種日

①インフルエンザワクチン専用枠

「平日の一般診察の時間帯(午前診・夕診)」と「土曜日午後(10~12月のみ)」に増設します。

  • ※平日は〇時〇分~〇時〇分という時間帯予約、土曜日午後は時間予約
    ご予約の時間帯(土曜日はご予約の時間)でご来院いただき、順次接種していきます。
  • ※平日は一般診察と並行するため、混雑時はお待ちいただく場合がございます。予めご了承ください
  • ※昨年までと異なり、当日の順番予約は不要です
②定期ワクチン接種枠

通常ワクチンとの同時接種も行います。通常ワクチンを選んだあと、同時接種するワクチンとしてインフルエンザワクチンを選んでください。

  • ※すでにご予約の通常のワクチンにインフルエンザワクチンを追加する場合
    → ご予約を一度キャンセルしたうえでインフルエンザワクチンを含めて再度ご予約ください(予約開始日以降)

対象

  • 生後6か月~中学3年生
    ※当院に定期通院されている高校1年生以上の方はお電話でご予約を承ります。

接種回数

①注射型ワクチン
  • 生後6ヶ月~13歳未満:およそ3~4週間(最低2週間以上)の間隔で2回
    1回目と2回目をセットで予約をお取りください
    (予約枠がいっぱいになると2回目を接種できなくなる可能性があります)

  • 13歳以上1回
②鼻噴霧型ワクチン
  • 2歳以上:1回

料金(税込)

①注射型ワクチン(1回あたり)
  • 3歳未満:3,000円
  • 3歳以上:3,500円
②鼻噴霧型ワクチン
  • 8,500円(1回のみ)
  • ※高槻市と島本町では接種費用の助成(1回あたり1,000円)があります
    助成金の申請用紙は受付窓口に準備してございます

接種当日にお持ちいただくもの

  • 母子手帳 ※お忘れになった場合は接種できません
  • 予診票と助成金申請書
    ご家庭で検温と記入を済ませた状態でお持ちください
    スムーズに接種できるようご協力のほどよろしくお願い致します
  • ※予診票と助成金申請用紙は受付窓口で配布いたします(9月中旬以降)
  • ※予診票は下記から印刷もできます

みなさまへのお願いとキャンセル操作について

ご予約に応じて薬剤を準備しています。

ご予約のキャンセルはやむを得ない場合に限っていただきようお願い致します。
体調不良などで接種日を変更したい場合は、予約画面の「予約変更」から日時を変更できます。
振替えの予約枠がない場合は対応いたしますのでご連絡ください。

万一、キャンセルされる場合はWebでキャンセル操作を必ず行ってください。
キャンセル操作は接種前日まで可能です。当日に接種できなくなった場合はご連絡ください。
ご予約されたままご来院されないと、薬剤と接種枠が無駄になってしまい大変困ります。

みなさまのご理解とご協力のほど、よろしくお願い致します。

鼻噴霧型インフルエンザワクチン(商品名:フルミスト)

薬液を鼻腔内に噴霧するタイプの弱毒生インフルエンザワクチンで、日本では2024/2025シーズンから使用が認可されました。鼻腔やのどで分泌型IgAという抗体を誘導するため、注射型ワクチンより自然感染に近い形で防御免疫を誘導します。接種するときに痛みがなく、1回で接種が完了します。インフルエンザ罹患予防効果は注射型と同等とされています。注射型ワクチンで強く腫れる方や針穿刺に対する恐怖心が極度に強いお子さまは特に良い適応かと思います。

一方、非常に弱められていますが、インフルエンザウイルス自体が含まれているため(注射型には含まれません)、接種後数日から10日間ほどは鼻汁や唾液からワクチン由来のウイルスが見つかることがあります。また程度は軽いものの、発熱、咽頭痛、咳などのカゼ症状を来すこともあります。他の人への感染力は非常に弱いと考えられています。他のワクチンと同様に、ごくまれにアレルギー反応や免疫を介した重い副反応がおこる可能性は否定できませんが、全体としては効果と安全性のバランスがとれたワクチンと考えてよいと思います。

接種方法

左右の鼻腔内に0.1mlずつ噴霧
弱毒生ワクチンですが、他のワクチンとの接種間隔に制限はなく同時接種も可能です。
(注射型インフルエンザワクチンとの併用はできません)

接種回数

1回

接種対象者

2歳以上19歳未満(当院の接種対象は中学3年生までです)

注意事項
  • 【1】接種不適当者
    ・明らかな発熱や重篤な急性疾患を呈している方
    ・本剤の成分にアナフィラキシーの既往がある方(本剤はゼラチン含有製剤です)
    ・免疫機能に異常がある方、免疫抑制剤を使用している方
    ・妊娠している方
  • 【2】卵アレルギー
    注射型と同様、多くの場合安全に接種できると考えてよいと思います。
    アナフィラキシーの既往があるなど、重度の場合は事前にご相談ください。
  • 【3】喘息
    重度の喘息を有する方は要注意接種者とされています。たとえば、1年以内に喘息発作で入院歴がある方や喘息発作を頻繁に繰り返している方は、注射型の方が望ましいと思います(注射型ワクチンの添付文書にも要注意接種事項として喘息が記載されていますが、インフルエンザ感染自体が発作の増悪因子となるためワクチン接種は推奨されており、これまで多くの使用経験も蓄積されています)
  • 【4】アスピリン、ジクロフェナクナトリウム(商品名:ボルタレンなど)、メフェナム酸(商品名:ポンタールなど)
    フルミストは弱毒化したインフルエンザウイルスを使用した生ワクチンであるため、稀にインフルエンザを発症する場合があります。インフルエンザ罹患時に上記の薬剤は脳炎、脳症の重症化因子となる場合があるため、使用中の方は注射型の方が望ましいと思います。
  • 【5】水平伝播
    飛沫や接触によりワクチンウイルスが水平伝播する可能性があるため、接種後1〜2週間は、重度の免疫不全者との密接な接触は可能な限り避けるようにしてください。新生児や重度の持病をお持ちの方がと同居していて、濃厚な接触を回避することが難しい場合は注射型の方が望ましいかもしれません。併せてご検討ください。

よくあるお問い合わせ

インフルエンザワクチン専用枠の予約日を変更したい場合、空いている接種枠はどのようにすれば検索できますか?
予約をとる → 予約メニューの「予約変更」から空いている接種枠を検索し、変更することができます。
お電話によるお問い合わせは診療に支障をきたすため、お控えくださるようご協力のほどよろしくお願い致します。
インフルエンザワクチン専用枠を兄弟で予約したいが、1人予約した時点で予約枠がなくなった。
<平日>

同じ日の異なる時間帯(午前診/夕診)で予約し、接種当日は来院可能な時間帯でそろってご来院ください。

<土曜日午後>

同じ日の異なる時間枠で予約し、早い方の時間枠に合わせてご来院ください。

兄弟で予約が同じ日の異なる時間帯のインフルエンザワクチン専用枠になってしまいました。一緒に連れて行っていいですか?
一緒にご来院いただいて結構です。接種当日、ご来院可能な時間帯でそろってご来院ください。
兄弟で予約が異なる日になってしまいました。同じ日に一緒に連れて行っていいですか?
日ごと・週ごとに準備できるワクチンに限りがありますので、それぞれのご予約の日時でご来院ねがいます。
1回目が延期になったときの2回目の接種について
2週間以上間隔があいているならそのまま接種してください。
インフルエンザワクチン専用枠で一般診察や定期受診も一緒にできますか?
ワクチンの接種のみとさせていただきます。
診療のスムーズな進行のために、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。