2021年5月20日付けで日本小児科学会から小児の新型コロナの現状について新たな見解が報告されましたのでお知らせいたします。要点は次の通りです。

➀小児の感染者数は成人と比べて少ない

  → 全患者のうち10歳未満は約3%、10~19歳未満は約7%(2021年5月5日時点)

  → 第4波(2021年3月)以降も小児患者の割合はわずかな増加にとどまっている

②大部分(約8割)が家庭内感染(9割以上は両親か祖父母から)

➂小児患者の死亡はゼロ(第4波以降も)

  → ほとんどは無症状から軽症

➃変異ウイルスが子どもに感染した場合でも、現時点では従来ウイルスより重症化する可能性を示す証拠はない

  → ほとんどは無症状から軽症

➄感染対策はこれまで通り(3密回避、適切なマスク着用、手洗いなど)

➔ 2021年3月以降、変異ウイルス(N501Y変異のイギリス型)の増加に伴い第4波が引き起こされましたが、小児の新型コロナの特徴は昨年の従来ウイルスと比べて大きな変化はみられないようです。ただし、新たな変異ウイルスが拡大した場合、これらの特徴は今後変化していく可能性はありますので、引き続き動向を注視していきたいと思います。

詳細はこちら→小児における新型コロナウイルス感染症の現状と感染対策についての見解