小児では4月からRSウイルスが流行していますが、現在もまだ多い状態が続いています。RSウイルスは大人も含めて誰もがかかる風邪ウイルスの1つですが、低年齢のお子さま(とくに0~3歳くらい)は気管支炎や肺炎まで進んでしまうことがあるため注意が必要です。ウイルス感染なので対症療法が基本となりますが、中耳炎を合併した場合は抗生物質を併用する場合があります。喘鳴(ぜいぜい)をきたしている場合は吸入治療が有効な場合もありますが、呼吸がしんどかったり水分や栄養を摂れない場合は入院が必要になります。症状が軽い場合は治療や登園は通常の風邪と変わりありませんので検査を行う必要性は低いのですが、症状が強い場合やぜいぜいしている場合は検査を考慮します。ここ数か月はどこの園でもRSウイルスがみられる状態が続いています。咳が目立つ場合、食事量が減っている場合は早めに受診するようにしましょう。

RSウイルス以外に流行が目立つのがウイルス性腸炎(いわゆる胃腸炎、胃腸かぜ)ですが、気温があがって細菌性腸炎(いわゆる食あたり)のお子さんも増えてきています。細菌性腸炎の原因として最も多いのはカンピロバクター菌です。カンピロバクターに関する詳細はこちらをご覧ください→https://aomatsu-clinic.com/info/カンピロバクター腸炎について/