カンピロバクター菌はおもに生の鶏肉や牛肉に付着している食中毒の原因の1つです。生の鶏肉の場合、6割前後はカンピロがクター菌に汚染されているといわれています。少量でも感染が成立し、菌が体内に入ると2日から7日くらいで、発熱や腹痛、下痢、吐き気などの症状が現れ、血便を伴うこともあります。カンピロバクター腸炎を予防するには、生の部位が残らないようしっかりと加熱することが大切です。また、菌は生肉を触れた手や調理器具から他の食材にも付着するので、調理の順番や調理後の洗浄と消毒に気をつけることも大切です。食中毒予防の3原則は「つけない」「増やさない」「やっつける」です。以下のことに気をつけましょう。

 

スーパーでは肉は最後に買う

他の食品に付かないように分けてビニール袋に入れる

帰ったらすぐに冷蔵庫へ入れる

肉は最後に調理する

肉や肉が入ったパックをさわったあとはこまめに手を洗う

食材の内部まで十分に加熱する

食べる前に切って内部が十分加熱されているか確認する

肉の調理に使った箸やトングの使いまわしをしない

包丁やまな板はきれいに洗ったあと熱湯をかける

 

加熱時間の目安(焼く・揚げるは加熱が不十分な部位が残りやすいので注意が必要です)

焼く・・・1cmの厚さの肉で8分以上(こげない火加減で)

揚げる・・・1cmの厚さの肉で5分以上