連日新型コロナの報道がなされていますが、小児と成人では特徴が異なることが分かってきています。現時点では、小児の新型コロナは次のようにまとめられています。

(1)大人より頻度が少ない

   → 子どもの免疫学的な特性が理由として推測されています

   → 子どもの発熱や風邪症状はコロナ以外のことが多く、まずは従来の感染症に注意が必要です

(2)軽症が多い

(3)症状は熱、咳、のどの痛みなど、普通の風邪やインフルエンザと変わらない

   → 症状から新型コロナを疑うことは難しい

(4)感染の場は家庭内で大人→子どもが多い

   → 小児から感染が広がることは少ない

これまでの集積データによると、新型コロナは大人、とくに高齢者で問題となりやすい感染症のようです。小児の新型コロナは症状から疑うことは難しく、お子さまを取り巻く状況、つまり地域の流行状況や周りの大人に感染者や接触者がいるかなどが大切な情報となります。当院では来院前のWeb簡易問診により注意が必要なお子さまを事前に把握し、必要に応じてご来院の方法や時間を指定させていただいています。ご面倒をおかけ致しますが、ご理解とご協力をお願い致します。

これらの知見は今後、社会全体の感染者数の増加とともに変化していく可能性があります。引き続き、注意深く見守っていきたいと思います

当院の院内感染対策はこちら↓

https://aomatsu-clinic.com/info/prevention/

また、新型コロナ以外の病気に足元をすくわれないよう、➀治療中の病気がある場合は指示通りにお薬を続けること、➁予防接種や乳幼児健診はスケジュール通りに受けること、にも気をつけましょう。

正しく恐れるために、そして間違った偏見や差別を生まないためには「正しく知る」ことが大切です。以前ご紹介した「コロナ学ぶツール」を再掲いたしますので、お子さまへの説明にご活用ください↓

https://aomatsu-clinic.com/info/コロナ学ぶツール/

 

子どもたちの診療の場を維持するために、そしてご家族の子育てを少しでもサポートできるようにこれからも試行錯誤を重ねながら頑張っていきたいと思います。